【WordPress】Docker for Mac & Docker ComposeでWordPressの開発環境を作ってみる

【WordPress】Docker for Mac & Docker ComposeでWordPressの開発環境を作ってみる

2018.11.30

これまでにVCCWLocal by flywheelといったツールを使ってWordPressの開発環境を作ってきましたが、この度「Dockerでやってみよう」ということでトライしてみました。

「とりあえずDocker・Docker ComposeでサクッとWordPressの開発用サイトを立ててみる」という点に絞ってやったことのメモなのでDockerの基本的なコマンドとかすっ飛ばしています。

「とりあえず動く環境を用意したい。コマンドの種類とかは使いながら必要に応じて勉強する。」という方にだけ嬉しい内容になりますのでご了承ください。

Docker for Macをダウンロード・インストールする

まずはDocker for Macのダウンロード・インストールです。

Docker for Macのダウンロードはこちらから▼

Install Docker for Mac to get started. This guide covers system requirements, wh…
docs.docker.com
Docker for Macをダウンロードする

ダウンロードページのリンクをクリックします。

ログインするとダウンロードボタンが表示される

ダウンロードにはアカウントが必要なので、ログインしてダウンロード。
アカウントがなければ新規登録しましょう。

くじらさんをドラッグ&ドロップ

ファイルがダウンロードできたらインストール作業を進めます。

ダウンロードしたdmgファイルを実行し、表示されたクジラさんをドラッグ&ドロップ

アプリケーションにDocker.appが追加されるので実行します。

初回起動時にメッセージが表示されます①
初回起動時にメッセージが表示されます②

途中Macのパスワードを訊かれながらインストール作業を進めます。

情報バーにアイコンが表示される

無事インストールが完了すればクジラアイコンが表示されるようになります。

ひとまずここまででDocker for Macをダウンロード・インストールは完了です。

サンプルを使ってWordPressサイトを作る

Docker for Macがインストールできたら、サンプルのdocker-compose.ymlを使ってサイトを立ててみます。

サンプルはこちら▼

Docker samples for WordPress.
docs.docker.com

適当な場所にディレクトリを作り、その中にdocker-compose.ymlを作成します。

docker-compose.ymlには以下を記入しました。
※なるべく上記ページから最新のサンプルを参考にしましょう。

version: '3.3'

services:
   db:
     image: mysql:5.7
     volumes:
       - db_data:/var/lib/mysql
     restart: always
     environment:
       MYSQL_ROOT_PASSWORD: somewordpress
       MYSQL_DATABASE: wordpress
       MYSQL_USER: wordpress
       MYSQL_PASSWORD: wordpress

   wordpress:
     depends_on:
       - db
     image: wordpress:latest
     ports:
       - "8000:80"
     restart: always
     environment:
       WORDPRESS_DB_HOST: db:3306
       WORDPRESS_DB_USER: wordpress
       WORDPRESS_DB_PASSWORD: wordpress
volumes:
    db_data:

ターミナルでdocker-compose.ymlのファイルがあるフォルダに移動して、下記コマンドを実行します。

$ docker-compose up -d

コンテナが立ち上がったら http://localhost:8000 にアクセスします。

WordPressサイトが立ち上がり、インストール画面が表示された

WordPressのインストール画面が表示されます。

この後は通常のWordPressインストールの流れです。
言語やブログ名・ユーザーを入力すればWordPressサイトのできあがり!

あっという間!

終了するときは以下のコマンドを実行します。

$ docker-compose down

WordPressのファイルの永続化・ローカルとの同期

ここまでのサンプルだと、開発環境を終了させるとDBのデータは保存されますが、WordPressサイトのファイルが消えてしまいます。

そのため、WordPressの各ファイルが消えないようにローカルと同期させる設定を追加します。

version: '3.3'

services:
   db:
     image: mysql:5.7
     volumes:
       - db_data:/var/lib/mysql
     restart: always
     environment:
       MYSQL_ROOT_PASSWORD: somewordpress
       MYSQL_DATABASE: wordpress
       MYSQL_USER: wordpress
       MYSQL_PASSWORD: wordpress

   wordpress:
     depends_on:
       - db
     image: wordpress:latest
     volumes:
       - ./www:/var/www/html
     ports:
       - "8000:80"
     restart: always
     environment:
       WORDPRESS_DB_HOST: db:3306
       WORDPRESS_DB_USER: wordpress
       WORDPRESS_DB_PASSWORD: wordpress
volumes:
    db_data:

追加したのはWordPressの設定にvolumesを追加しました。

ひとまず./www:/var/www/htmlという設定にし、docker-compose.ymlのあるフォルダにwwwフォルダを作り、その中にWordPressがインストールされたフォルダ一式が同期されます。

そのため、テーマの開発は./www/wp-content/themes/内でゴリゴリ開発すればOKですね!

今後について

とりあえず、さっくりWordPressのテストサイトを作るというところまではできました。
ここからいろいろ使いやすくなるようにバージョンアップさせていきたいです。

気になる点や今後やりたいと考えているのはこちら▼

  • 今後案件ごとに別々の仮想環境を作る予定だけど、DBのデータはちゃんと別々に保存されるのかな?
  • 環境作るごとにポート番号を変えておいたほうがいいけど、覚えてられるかな…?(どこかにメモったとしても確認するのちょっと面倒)
  • yosiakatsuki.localなど、任意のドメイン名で動くようにしたい
  • httpsでアクセスできるようにしたい(本番環境をごっそりコピーしてきたときにReally Simple SSLなどのSSL化プラグインがあっても大丈夫なように)
  • WordMoveやWP-CLIなどのツールを使えるようにしたい

徐々にパワーアップさせていきます。

ではまた。